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「コラム」 世界ぶらり旅(第24回)

更新日:11月5日

合田隆実(昭和32年卒)




阿波踊り ~新座・徳島・ニューヨーク


「踊る阿呆に見る阿呆・・・」 モアコート志木が売り出された3年後、縁あって引っ越してきた。

 新生活、うれしくて毎晩近場を飲み歩いた。バス停の前、「津軽」という店があった。だれとはなしに阿波踊りの輪に加わろうと話が弾み、ママはじめ常連客で話がまとまった。「喜知街連」キチガイ連を立ち上げ、新座祭りの1ヶ月前頃から、練習を重ねた。当日は張り切って踊りながら志木駅前をめざした。次第に新座踊りも影が薄くなり、やがて消滅した。高円寺の阿波踊りが有名であったが、今は南越谷の踊りに3日間で70万人以上の人が訪れる。越谷で成功した社長の出身地が徳島であったとの由。数年後、本場徳島の踊りを目指し訪れた。びっくりしたのが、当時キチガイ連で太鼓をたたいたご主人が、本場徳島の輪の中にいた。祭りの好きな人は、どこまでも行くもんだと感心した。本場の踊りはさすが、子供から大人まで、整然と、規律正しく見るものに郷愁と、感動を与える。夜空に生える、地元の雰囲気、踊り手はじめ観客の熱気、まさに夏祭りのだいご味である。

 仕事でニューヨークに出張中、とあるバーで、黒人ピアニストのリズムに合わせ、踊りを披露した。明るい外人は皆自分の阿波踊りをまねて、踊りに参加した。店全体が踊りの輪になり、数十人もいた客全員が楽しく盛り上がり「阿波踊り IN ニューヨーク」と化した。これも国際貢献?

 へとへとになってホテルヘ引きあげたことを思い出す。やはり踊る阿呆が楽しい。何事も見ているだけではなく自ら行動する積極性。生涯の自分に対するモットーとしている。


*記事掲載:2024年8月5日


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