合田隆実(昭和32年卒)
油断禁物海外旅行
海外旅行は注意が必要。仕事仲間で何人か、暴漢にやられた話を聞く。すりに金銭を抜かれるはまだ幸せ、早朝の地下鉄ホームで、数人に殴られ意識不明、身ぐるみはがされすべて取られた話もある。自分も危ない目に4回出くわした。1990年代、フランクフルトの駅構内、物珍しさからカメラで駅風景をあちこち撮影していた。外人の大男がカメラを貸せ、あなたを撮ってやる、ドイツ語でそう言っているようだ。何の気にもせず、カメラを渡すと、突然持って走りはじめた。運よく巡回の警察がその時近くにいた。これが第1回。2回目はスペイン、バルセロナ、地下鉄の切符を買うとき財布の中の小銭を出そうとして、財布を開けようとした途端、ひったくられた。この時も巡回の駅係員に、このスリは捕まった。女のスリだった。3回目、これもスペイン、マドリッド。プラド美術館の外、休憩のベンチ、何やら横の女が、そばから離れない、しょってるリュックの上から財布を抜き取った。紐でベルトに括り付けてあった。リュックが動いて気が付いた。未遂で終わりよかった。
4回目が一番危なかった。2011年ベルギー、アントワープからオランダ、アムステルダムを目指した時、アントワープ駅、5時台の早い電車を待った。地下より発着の駅ホームは、誰一人いない、電車が入りドアが開いたとたん、ばらばらと4、5人に囲まれた。集団スリだ。貴重品、パスポートなどはカバンの奥で安心、皆に囲まれ身動きが取れないピンチ、護身用に何時もポケットに忍ばせている笛を思い切り吹いた。聞きつけた駅員などが飛び出してきた。アッとゆう間の出来事、この時も難を逃れた。海外で女性の一人旅に多く出くわす。どの方も汚い姿で化粧もしてない、男か女か分からない。これが一番安全とゆう。皆さんは最後にパリで洋服を買い、今までの洋服をすべて捨て、着替えて帰国するとの由。油断禁物の海外旅行。でも楽しい。
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