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「コラム」 世界ぶらり旅(第1回)

合田隆実(昭和32年卒)



ワルシャワの思い出


 島国で育った我々は、 周囲を他国に囲まれた国の皆様のご苦労は知るよしもない。1989年東西ドイツ統一時、ポーランドからおしかけた群衆の姿、今またソ連の砲火を逃れるウクライナ人の受け入れ等、他国に接する皆様のご苦労、ご努力は計り知れない。

 そんなポーランドを訪ねた2000年代、ワルシャワの街で、小学生と昼食時間が一緒になった。興味津々の皆様は、珍しい日本人、ベルリンで調達したお昼のお弁当等に興味を示した。面白がってワイワイ近づいてきた。先生の通訳が何とか通じ親しくなった。中の一人が、やおらおそろ いのTシャツを脱ぎ私に差し出す、突然ことで驚いた自分は、あげる物がない、出発時デパートで買い求めたシャツを脱ぎ差し上げた。いただいたTシャツは、帰国後10年は毎夏お世話になった。楽しかった思い出と共に、シャツはボロボロなった。

 あの時の小学生の皆さん、今は成長され、ウクライナの手助けをしているのだろうか?20年前の記憶がよみがえる。何とか世界が無事に収まる手立てはないものか? 可愛いい子供たちの姿がまだ目に焼き付いている。



《当コラム担当編集者より》ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 今月より、エッセイを連載することになった。と言っても連載するのは私ではなく、昭和32年卒、埼玉県新座市にお住まいの合田隆実先輩である。

 合田先輩との出会いは、遡ること6年前、当番期の翌年春、私の住まいを中心に国分寺から国立までのタウンウォークを企画した(アーカイブでご確認頂けます)。合田先輩はその前年に足を悪くされていたそうで、回復期だったことからリハビリを兼ね、またお住まいから近かったため、ご参加して下さった。途中休憩の武蔵国分寺跡でお話しすると、仕事が同じ製薬業界ということから勝手に親近感を持つこととなった。

 その後も合田先輩とは、東京錦陵会総会とメールで繋がっている。そんなメールのやり取りから、エッセイを書かれているとお聞きし、読ませて頂いた。「これは是非、東京錦陵会HPでも連載させて頂きたい!」と、合田先輩からご快諾を頂き、今月より「世界ぶらり旅」を連載させて頂く運びとなった。仕事での出張やプライベート旅行で訪れた海外での何げないエピソードが面白い。出来事の年代はランダムにお届けする。1回目は、写真にご本人が写っているエピソードを選んだ。下記のご略歴とともに是非楽しんで頂きたい。

吉田一成(昭和59年卒)


<筆者・合田隆実氏のご略歴>

1957年 豊津高校卒業。1958年 北九州経理専門学校卒業。1978年 大手製薬の関連企業にて日本、ドイツ、アメリカの製造設備の営業販売。2001年 定年退職後、会社からスピンオフした現役時代の仕事を引き継ぎ独立。現在も現役で株式会社ジーティーエスの代表取締役。

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