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「コラム」 世界ぶらり旅(第27回)

更新日:12月8日

合田隆実(昭和32年卒)



2006年ドイツワールドカップ


 ドイツは大きなイベントがある都市はホテル代が3倍に膨れ上がる。人々は文句も言わず受け入れる。応援ツアーの日本人サポーターはホテルを取らず、到着の日の試合を応援、寝ずに翌日の飛行機に乗る。いわゆる弾丸ツアーである。フランクフルトでは、マイン川の中に杭を打ち、大型ビジョンで岸部より応援をする。チケットの取れないサポーターは、川の中に向かい大はしゃぎ、川にとびこむ大物もいる。

 当方はベルリンまで足を延ばし、ポーラント負の遺産、アウシュビッツを目指す計画。この際大失敗、新しいベルリン駅は5階建てのビルから線路が伸び、世界各国へ出発する。ワルシャワ向け、ドイツ国鉄DBより車中の人となる。出発よりやく1時間、大きなおばさん車掌が、巨体を揺らしながら検札に来る。チケットを見た途端、反対方向の列車に乗っている。車掌曰く、あと40分で次の停車駅、1時間待って折り返しのベルリン行きに乗り、再度乗りなおせ。分からないドイツ語、それでも丁寧に時間をかけて説明をしてくれる。ワルシャワまで約600km、到着が夜遅くに、駅前のホテル予約で良かった。苦労しながらのポーランド、特にアウシュビッツは心に残る。

 ベルリンでの出来事。宿泊のホテル、ベルリソ競技場での試合予想クイズがあった。出発前1対0でウクライナの勝ち、用紙に記入ホテルを出た。ワルシャワからの帰り、同じホテルに宿泊、なんと自分だけの予想的中、翌朝レストランで紹介され、表彰された。嬉しくもない景品グッズをたくさんいただいた。今も小さなドイツ国旗が本箱の隅に飾ってある。


*記事掲載:2024年11月5日


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