- 9月6日
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「コラム」世界ぶらり旅（第25回）

合田隆実（昭和32年卒）

ユーラシア大陸西の果て　ロカ岬

　お客様をフランクフルト空港からお見送り、さあこれからは自由時間、会社には４日間の休暇届をホテルからFAXした。ポルトガル、リスボン行きの飛行機、うとうとと幸せな時間が続く。首都リスボン近郊の世界遺産、観光地を3日間巡る。

　最終はユーラシア大陸西の果て、「ロカ岬」。ポルトガル出身の詩人、モカンエスが詠んだ詩の一節、「ここに地果て、海始まる」ぽつんと石碑が立っている何の変哲もない場所。あなたはここに到着しました。“西先端到着証明書”をくれる。（買い取る？）リスボンに到着以来、３日間、日本人に一人も会ってない。せいせいしながら、やっと日本人のいない世界がここにあった。ほどなく向こうから何やら、関西弁の団体様、ああこんな地の果てまで。「兄ちゃんどこから来はったん？こんな果てまで、お一人で。」お忙しいツアーの皆様をお見送りして路線バスに向かった。日本人はスゴイ………。1998年。

＊記事掲載：2024年9月6日

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