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「コラム」 世界ぶらり旅(第22回)

合田隆実(昭和32年卒)



ポツダムの思い出


 今から77年前、米国始め連合国軍は、ドイツ国降伏後、日本にも全面降伏を進言、その会談を行ったベルリン郊外、ポツダムの街、会談を行った会議室が今もそのまま残されている。以来終戦日を迎えるたびに、様々な思い出がよみがえる。なぜかこの街の魅力、庭園の行き届いた管理、宮殿までの道すがら、静かな郊外の雰囲気、ベルリンを訪ねるたびに訪れた。ベルリン市内より電車でやく30分余り、静かな郊外の街はその歴史と共にある。

 何時もの郊外の駅から公園内をとおり、サンスーシ一宮殿を目指す。ある時ドイツ人家族に声をかけられた。丁度昼食時間である。わからない言葉であるが、自分のおじいさんがUボートで日本人と一緒に戦ったと言っている。途端に親近感がわき、昼食のご馳走を一緒にいただく、今もって手紙をいただく、律儀なドイツ人である。今は昔、いろんな出来事を乗り越え、平和な世界と思ったとたん、コロナにウクライナ、人間の業は悲しい。


*本稿は2022年に作成されたものです。


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