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「コラム」高校時代のやりかけの刺繍がトートバッグに

小柳美幸(昭和49年卒)


 我が家は転勤族でした。大体3年毎に引っ越しがあり、行く先々で友人を作り、趣味を見つけて楽しんできました。クロスステッチ、トールペイント、シャドーボックスなどなど。それらは転勤のタイミングで中断、未完成のまま段ボールに詰め込まれ、引っ越し先の押し入れに冬眠というパターンを繰り返してきました。それをこの年齢とコロナ禍が相まって、出来るものは仕上げていこうと奮起しました。

 そんな中、ふと高校の家庭科の課外授業でのやりかけの刺繡があることを思い出し、これこそ一念発起で仕上げることにしました。見ると3種類ほどが途中のままになっていて、後はほぼ完成していました。何故ここで止めたのだろう?と手に取ってみて、そうかこの色の糸たちが足りなくなってしまっていたのだ!とわかりました。

 真面目で他の色に妥協出来なかった若い自分や、自転車通学で直ぐに買いに行けなかった環境などが懐かしく思い出されました。そして随分年を重ねた今の私は、多少色が違っても手持ちの糸で代用してしまえるほど柔軟?になっていました。そして、トートバッグにして使おう!と、さらに発展させました。我ながら成長したかな (^^) 。

 出来上がったバッグを、以前会報で紹介していただいた同期女子会(佃煮倶楽部)のLINEに載せ、メンバーに見てもらいました。それを見て、「有賀先生の指導でテーブルセンターや編み物の作品も作ったよね! (^^) 」など、思い出話に花を咲かせました。

 有賀先生には、手芸の楽しさ、自分で作る喜びを教えていただいたこと、本当に感謝しています。先生がこれをご覧になって、懐かしんでいただけると嬉しいです。



<佃煮倶楽部より>

 昭和49年卒女子有志のLINEグループ “佃煮倶楽部” は月ごとにアカウントのプロフィール画像を更新しています。

 プロフィール画像には、小柳さんがアメリカ在住時に作ったクロスステッチの額と、棚成さんが作ったしつらえを使って、河村さんが毎月更新されています。

 今回、小柳さんの刺繍復活トートバッグで、有賀先生との思い出に浸ることが出来ました。





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