母校、育徳館高管弦楽部は昨年の福岡県高校総合文化祭で最優秀賞を受賞し、今年8月に高知県で開催される全国高文祭への出場を決めていましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会はウェブ開催となり、全国の舞台での演奏はかなわなくなりました。
「文化部のインターハイ」「文化部の甲子園」とも呼ばれる最高のステージで演奏する機会を失いながら、今も練習を続ける後輩たちを音楽で勇気付けようと、先輩たちがリモート演奏した動画がYouTubeで公開されました。
松本昌樹(昭和56年卒)
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松本さん取材による、2020年6月10日付 毎日新聞京築版
育徳館中高管弦楽部 卒業生がリモート演奏
OB・OG13人 動画で後輩励ます
新型コロナウィルス感染拡大で、部活動の集大成を披露する場を失った後輩たちを勇気づけようと、県立育徳館中学・高校(みやこ町)管弦楽部のOB、OG計13人が、動画投稿サイト「ユーチューブ」でリモート演奏の動画を公開した。全体での演奏ができず自宅などで個人練習を続ける後輩たちに「離れていても、私たちは音楽の力でつながっているよ」とエールを送る。
管弦楽部は2019年11月の県高校総合文化祭の器楽・管弦楽部門で最優秀賞を獲得。3年ぶりの全国大会出場を決めていたが、8月に予定していた大会は新型コロナの影響でウェブ開催となり、全国の舞台での演奏はかなわなくなった。また5月には世界的な指揮者・佐渡裕さんの指揮でベートーベンの第九を演奏する「奇跡のコンサート」が開かれる予定だったが、同様の理由で延期となった。
動画の制作は卒業生の田中亜耶佳(たなかあやか)さん(22)と永野有芽(ながのゆめ)さん(22)が中心となって部のOB・OGに呼び掛け13人が参加。ヨハン・シュトラウス1世の「ラデツキー行進曲」の各パートをそれぞれ自宅などで収録して編集した。
11年の創部から生徒を指導してきた顧問の皆川真紀教諭(53)は「合奏がオーケストラの醍醐味で、個人練習ばかりでは孤独感が募る。それだけに卒業生の気持ちがうれしい」と、教え子たちの計らいに目を細めた。
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