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「私の職場」日本薬科大学

白川一敬(昭和56年卒)






 私は平成30年に陸上自衛隊を定年退職し、現在、第2の人生として日本薬科大学で経理部門の仕事に従事しています。

 日本薬科大学は、埼玉県の伊奈町や東京都文京区にキャンパスを構え、開学は2004年と今年で17年目のまだ若い大学ですが、母体である学校法人都築学園グループの誕生は1956年に遡り、創立65年となります。

 福岡にある福岡第一高校が始まりであり、都築学園グループ(学園総長:都築仁子)の設置校は現在40校近くあります。まずは学園グループの設置校と活躍している学園グループの卒業生について紹介します。


○都築学園グループ設置校


○活躍する学園グループ卒業生


 日本薬科大学は、建学の精神「個性の進展による人生錬磨」に基づき、広く知識を授けるとともに、薬学に関する学理と技術を研究し、豊かな人間性と確かな倫理観を兼ね備えた有能かつ創造的な人材を育成することを目的とし、薬学の深化、文化の向上、人類の福祉に貢献することを使命としています。

 また、西洋医学と東洋医学を融合した「統合医療の実現」を教育目標として掲げ、2つのキャンパス(さいたま、お茶の水)に2学科(薬学科、医療ビジネス薬科学科)を設置しています。

 2004年の開学以来、日本初の漢方薬学科を設置するなど、得意とする健康や医療に関する人的・物的資源を活かし、地域連携や国際交流に精力的に取り組んでいます。また、学内に漢方資料館も設置しています。漢方といえば中国の薬というイメージが強いと思いますが、奈良時代に中国から伝来して以降、日本独自の発展を遂げて体系づけられた日本の伝統医療です。薬剤師には漢方の知識も必要になるため、在学中から学んでおくという考えです。

 現在は「主治医が見つかる診療所」の丁宗鐵先生が学長に就任されています。









 薬学部の学科構成は薬学科(6年制)と医療ビジネス薬科学科(4年制)の2学科です。

 薬学科(6年制)はさいたまキャンパスにあり、3つのコースを有し、専門性と患者を中心としたチーム医療の一翼を担う能力をもつ薬剤師を養成します。

 さいたまキャンパスは、緑多き自然の中にゆったりと広く学びの施設が整えられ、大宮からも近く、都心から約1時間という範囲にあり、大学生活を過ごすには最適な環境にあります。


 医療ビジネス薬科学科(4年制)はお茶の水キャンパスとさいたまキャンパスにあり、薬に関する知識と医療ビジネスに関する知識とを併せもつ医療健康産業で活躍する人材を養成しています。

 お茶の水キャンパスは東京の真ん中にあり、上野、秋葉原などは徒歩圏内、新宿や渋谷も電車で20~30分というアクセスの良さが魅力です。周辺には、東京大学病院をはじめ、順天堂、東京医科歯科等の大学病院や医歯薬系出版社や医療機器会社等もある医療の街です。


 日本薬科大学は、コロナ禍において、全学オンライン化をいち早く進めました。

 学生を国家試験に通すことが大きな任務ではありますが、学校にとって一番大事なのは、学生の満足度をどう上げていくかということだと考え、なんとか授業を続けたいという思いからオンライン授業を実施したところ、結果的に全学オンライン化を導入した大学は、本学が国内初となりました。

 今は学生のアイデアを取り入れながら、オンラインでのグループワークなども実施するなど学生目線の取り組みを実施しています。学生たちの学びを止めないことが重要です。


 卒業後、薬学科は、薬剤師として薬局や病院など医療機関に勤める学生が大半ですが、中には麻薬取締官や薬事行政への道を進む学生、大学院に進学する学生、製薬企業に就職する学生もいます。医療ビジネス学科は、診療情報管理士等として病院や調剤薬局で、登録販売者としてドラッグストアで、そして他には治験臨床開発モニター、医療IT、製薬企業、公務員等に就職しています。

 就職先がどこであってもコミュニケーションが必要になることは間違いありません。そのため、在学中に外部と接点を持ち、コミュニケーションを身につけておく事が重要です。


 大学には教育と研究のほか社会貢献も求められます。

 地元の企業や自治体と色々なことを実現できる可能性があるという事で、その専門性を武器にサイダーやボディソープ、ジャム、ラーメンなど自治体の地域活性や企業との連携を目的とした産学連携商品の開発も盛んにおこなわれています。

 在学生にはそういった企画にどんどん参加してもらい、外と接点を持ちながら、地域に貢献してもらっています。


 今年はコロナ禍でオリンピックの年という事から、麺屋武蔵と「医療従事者応援冷やし麺」を、フジパン、ガールズ競輪と「スナックサンド」をオンライン会議を通じ共同で商品開発をしました。

 学生たちもキャンパスへの登校が制限され、課外活動も十分にできない境遇だったことから、喜んで協力してくれ、両企画ともマスメディアに多く掲載され、とても思い出に残るイベントとなった様です。


 また、今年は築上町出身の大森美香さんが脚本した「青天を衝け」の渋沢栄一が話題で、渋沢栄一の人物と業績を周知するため、埼玉県深谷市(生誕の地)、東都大学、深谷商業高校、東京都北区(暮らした街)、日本薬科大学、順天高校とフジパンが「渋沢栄一プロジェクト」を発足し、リンゴのケーキ~タルトタタン風~等を開発しています。

 関東では10月1日から販売しますので興味のある方は是非お手にとってみて下さい。


 日本薬科大学は、大学のブランド化、学生のコミュニケーション能力の向上を目指し、国際交流も積極的に行っています。

 ここ数年、在学生の海外留学も海外からの留学生受け入れも急増していましたが、コロナ禍の影響で予定していたプログラムがすべてキャンセルとなり、渡航できませんでした。

 そんな中、台湾の台北医学大学等のオンライン留学プログラムが開催され、それぞれ68名の参加があり、他方、本学独自の留学受入プログラムを開催したが過去最大の125名の申し込みがありました。

 各国の新型コロナウィルスへの対応を、相互に学ぶことができた事も貴重な経験になり、互いに自宅にいて、危険な地域に行くこともなく、費用もかからず、国境を越えて他国の学生とともに学べる可能性を掴んだのはとても良い機会になったものと思います。


 陸上競技部には、志を高く持った選手が全国から集まっています。

 年始に開催される箱根駅伝に関東学生連合チームのメンバーとして2017年、2018年と出場しており、埼玉県駅伝では今年を含め3度の優勝を成し遂げています。

 関東インカレで好成績を残している学生もいます。箱根駅伝へのチームでの出場を目指していますので、ぜひ応援を宜しくお願いします。


 社会人の学び直し(リカレント教育)もオンライン化しました。

 オンラインが当たり前になりつつある環境では、リカレント教育の機会はむしろ広がっているようです。

 自治体主催の市民講座、漢方アロマコース(文部科学省認定 職業実践力育成プログラム)のe-ラーニングコースも早い段階から開講しています。

*この画像は2021年度(第6期生)募集時のものです。


 健康と美をより深く知るために、国内および海外で活躍するエキスパートを講師に迎えて漢方アロマコースを開講しています。

 薬剤師、登録販売者、介護福祉士、看護師などの方、専門的な知識を学び医療の仕事に生かしたい方、健康や美容に興味をお持ちの方、趣味や教養として学びたい方、大歓迎です。ぜひ参加してみてはいかがでしょうか?


 いろいろと紹介させていただきましたが、大学における経理事務だけでなく、広報活動に参加するとともに、地域貢献等多くの取り組みに参加させて頂けるのは、大変面白く、充実した日々を送るきっかけになっているのだと感じています。


*ぜひ「日本薬科大学」のホームページを訪ねてみて下さい。

◎日本薬科大学ホームページ   https://www.nichiyaku.ac.jp/


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