10月初めに、御所ケ谷の津積地区で2羽、その2日後にみやこ町黒田地区で3羽、コウノトリが目撃されたとの新聞報道がありました。その後も目撃が続き、外部からも撮影に来る写真愛好家が増えて、当地はいまコウノトリで盛り上がっています。
これまでシラサギが池の周りの樹木に群集する姿は当たり前の風景になっていましたが、コウノトリは馴染みがないだけに、皆興味津々です。その姿はサギよりひとまわり大きく、田んぼや河川などで悠然とエサを探す姿を見かけます。どうも4羽飛来しているようで、こちらはウンカの飛来と違い、大いにウエルカム。
日本から一度は絶滅したコウノトリは、最後の生息地であった兵庫県豊岡市が、半世紀以上にわたりその「いのち」を育む取組みを続け、今ではコウノトリの郷として有名です。野外に100羽以上いるそうで、当地に逗留しているコウノトリは足に鑑札があるというので、豊岡から飛来したのでしょう。
コウノトリはカエルなどの両生類、蛇などの爬虫類、ザリガニなどの甲殻類、バッタやコオロギなどの昆虫をエサとする肉食系の鳥で、田んぼのような水のある場所を好むようす。
みやこ町で居心地が良さそうに過ごしているのは、ここがまだまだ「イキモノ」が大量にいる、昔ながらの田園だからでしょうか。このまま居ついて、コウノトリ特有の高い樹の上につくる大きな巣をみられるようになればと、心がときめきます。
写真は私の友人が300mmの望遠で捉えたものです。
S40年卒 今地 重敏(みやこ町勝山在住)
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