令和6年度 錦陵同総会定期総会
実行委員会 事務局長
佐村七生(平成4年卒)
昨年度に引き続き、通常開催となった定期総会では、同窓生の皆様のご協力のもと、8月18日(日)をもって、無事終えることができました。お忙しい中、東京錦陵会、末元会長をはじめ、各支部の来賓の方々はもとより、多方面から多くの方々にご参加いただきました。当番期実行委員会を代表し、厚くお礼申し上げます。
本年度、総会における講演では、北九州市門司区にあります、「出光美術館」の高橋一壽(たかはし かずとし)様をお招きし、「不撓不屈~海賊と呼ばれた男、出光佐三の精神~」と題し、出光興産の創業者である出光佐三にまつわる壮絶な半生とその経験で得た教訓についてお話しいただきました。明治を生き抜いた佐三は、互いに助け合う「和」の精神「互譲互助」を持ち合わせていたことにより、諸外国と切磋琢磨する中で、多くの苦難を乗り越えることできたこと等、多くのことをご示唆いただきました。中でも、日本人として、古来より踏襲してきた考え方の不易な部分の大切さを改めて感じるとともに、我々、今期当番活動として行ってきた経験を折り重ねることで、より深く実感することができました。
その後、同窓生のお一人でもあり、シンガーソングライターとしてもご活躍の「永井龍雲」さんのミニライブでは、ギター一本での弾き語りスタイルで、フォークソングを中心に、アーティストへ数多く提供されている楽曲からも披露していただきました。会場では、多くの方々が龍雲さんの持ち前の歌唱力とテンポのいいトークに魅了されていました。
昨年度より「44期」実行委員としてバトンを引き継ぎ、「悠久の未来へ connect to the future」をテーマに、昨年度10月より準備を進めてまいりました。特に43期の先輩方の力をお借りしつつ、本業ではない同窓会活動に対し、皆さんがもつ生活の貴重な時間を切り崩しつつ、「自分のできることを、できる範囲で」をモットーに、各担当に責任をもち、取り組んでまいりました。
協賛活動では、43期の先輩方から引き継いだ資料をもとに各方面へ足しげく通い、長年つきあいのある有志の方々から、自己開拓による新規の方に至るまで、その方々が母校を想う心遣いの一つ一つをお預かりし、同窓会本部へつなぐ役割を果たしてきました。また、総会誌作成においては、「誰が、何を、どのように」の役割分担をスタートさせ、原稿依頼、広告枠の表記等における協賛先との連絡調整など、誌面を飾る寄稿文やデザインを何度も再考して練り上げていただきました。当番期として、それぞれ担当した役割はまとめの時期に入っております。これまでにともに活動してきた44期実行委員としての責任感ある所作を鑑みますと、決して機械的で無機質なものではできるはずもなく、44期が卒業後からこれまでに自ら体得し、それぞれの場面で磨き上げてきた「協働する力」を通してこそ、成しえたことだと推察します。
また、前日及び当日には、「総会・懇親会だけでもお手伝いできれば・・・」という思いから、忙しい中を、会場へと足を運んでくれた44期の皆さんには、実行委員だけでは手に負えないところに対し、手厚くサポートしてもらい、おかげで、当日のスケジュールがスムーズ且つ着実に進行させることができました。残念だったのは、本総会へ初めて参加したメンバーの中には、当日の慌ただしさのあまり、旧交を懐かしむ余裕がないままに終了をむかえたメンバーも多くいたことです。今回の当番期活動をきっかけに、ぜひ次時に集える機会へつなげていきたいと考えています。その際にはそれぞれにつながりのある方を一人でも多く連れてきてもらうことにより、さらに44期の絆を強化しきたいと考えています。そして何より、そのつながりが、それぞれが多業種で活躍している皆さんの強みを頼りにできるコミュニティーの一つにすることにより、それぞれが支え合うことで、各々の生活が少しでも心が豊かになることにつながることが大切だと考えています。
福岡や北九州の錦陵同総会会長並びに諸先輩方にご出席いただき無事に会を終えることができたこと、当番期実行委員会を代表し、厚くお礼申し上げます。
今回当番期の活動を通して、母校でともに学んだ仲間とのつながりや絆を感じましたし、広域に点在されている諸先輩方の存在、そして地域に愛される存在である我が母校の偉大さを強く感じ、改めて貴重な経験をさせていただきました。これもひとえに諸先輩方がこれまで積み重ねてこられた地道な活動のおかげです。
今後も同窓生の1人として、これまで以上に同窓会の活動に関心を持ち、今後引き継ぐことになる45期の皆さんが取組やすくなるよう、互譲互助(ごじょうごじょ)の精神で引き継いでまいります。
同窓生の皆様には、今後とも是非京築、みやこの地に足を運んでいただき、在りし日に思いを馳せていただくとともに、今後、本部及び当番期実行委員会が行います活動に対し、引き続き、ご支援、ご協力いただきますよう、心よりお願い申し上げます。
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